ハイトーンの出し方、教えます

カラオケ・ライブで歌える音域を格段に拡げるボイストレーニング方法を教えます。 枯れないハイトーンは誰でも出せるようになる!シンガー・歌い手支援サイトです。工事中。

カテゴリ: ハイトーンメソッドの基本

ボイストレーニングという言葉は皆さん聞いたことがあると思います。
しかし
  • ボイストレーニングって何をやればいいの?
  • 声を鍛えるってどういうこと?

という疑問を持っている人もいるのではないでしょうか?


ボイストレーニングの基本部分をものすごく簡単に言うと

喉の中の裏声と地声を作る2つの筋肉を鍛えていく

ということに集約されます。

ビブラートやシャウトといった応用技術は、この基本を土台にして乗せていくものだと考えてください。


もちろんこの他にも歌声に影響を与える要素はあるのですが、影響力の最も強いこの2つの筋肉を鍛えることがまず重要になります。


この2つの筋肉をバランスよく鍛えることで、高音域でもまるで地声のように聞こえる裏声が出せるようになります。


次の記事:チェストボイス・ミックスボイス・ヘッドボイスを出すための6ブロック




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歌うとき、2つの筋肉を使うことは分かったと思います。今回は、いかにしてその筋肉を鍛えるかを教えます。
まず、トレーニング全体を簡略化して書くと、
  1. 地声を出す時に働く筋肉、裏声を出す時に働く筋肉それぞれを、音域毎に鍛える。
  2. 音域間のスケール(音階)練習をすることで、なめらかに低音域から中間音域、高音域へ繋げていく

このふたつの繰り返しになります。今回は、1に着目しましょう。


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これは、歌う際に使う声の種類(緑、赤、紫)と、閉鎖筋、輪状甲状筋が強く働く音域(青枠)を表した図です。

閉鎖筋は音域全体で、輪状甲状筋は中音よりの低音から高音までで働いているのが分かると思います。


なぜ低音域の輪状甲状筋が働く帯が短いのか、なんとなく想像がつくでしょうか?これは低い裏声を出していくと、地声低音では表声になってしまうためですね。


また、ボイストレーニングをしたことの人の多くは中音、高音での閉鎖筋がそれほど強くないため、高音部分で裏声になってしまったり、無理矢理喉を締め付けて閉鎖してしまい、尖った感じの地声になったりしてしまいます。



私のレッスンでは、上の図の①~⑥の筋肉をそれぞれ鍛えていきます。

このサイトでは、簡単化のために、②と③、④と⑤と⑥はそれぞれ同じような練習で鍛えていきます。



次の記事:輪状甲状筋の鍛え方


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輪状甲状筋は裏声を支える筋肉です。そして、実際に鍛える際も、裏声を出すトレーニングが主流です。

一般に、裏声といったら「ものすごい高い声で、J-popやJ-Rockの歌の一部でちょこっと使われてる」といったイメージでしょうか。

しかしながら、前回説明したように、裏声はかなり広い音域で使えるようにならなければなりません。無題
















この図でいうと。⑥だけではなく、④や⑤の音域でも裏声を出せなくてはいけない、ということですね。
最初のうちは途中で地声にひっくり返ってしますかもしれませんが、鍛え続ければひっくり返ることなく出せるようになります。

次は輪状甲状筋の具体的な鍛え方です


次の記事:輪状甲状筋の鍛え方(実践編)


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さて、練習に入る前に、ここからPC上で使えるキーボードを落としてください。


2無題




















練習方法として、「ホーホー」という息漏れした裏声と「オーオー」という息漏れのない裏声で音階練習をします。
(HiC)ドシラソファミレド(Mid2C) (Mid2C)ドレミファソラシド(HiC)という簡単なスケールをやってみましょう。
なるべく喉の力を抜いて、高音部では特に張り上げることのないよう注意します。

HiCが出ない!という方は無理せず出しやすい音から下に向かってスケールしましょう。

どうでしょう?やはり低い部分が難しいのではないでしょうか?
⑤の入り口の部分を上手になることが、上手くハイトーンを出すためのキーポイントになります!
ここはやはり慣れるしかないので、繰り返し練習していきましょう。

他にも(Mid2)ドミソド(HiC)ソミド(Mid2)や(Mid2)ドレミファソファミレドミドミドといった様々な練習法があります。色々試してみましょう。(そのうち音源を追加する予定です)

※裏声というのは想像以上に喉にダメージが残ります。1~2分発声したら休憩することを強くオススメします。


次に、⑥の部分の輪状甲状筋を鍛えましょう。
この部分は
正しく発声できてるかどうかで出せるかどうかが大きくことなってきます!
とにかくここは脱力、リラックスが鍵になります。もう寝てしまうんじゃないかと思うくらい喉の力を抜いて発声します(笑)
HiCから、できるだけ無理のない高さまで音階を上げていき、下りていくという練習を繰り返しましょう。もちろん、休憩を忘れないように!

最後に、息漏れのある裏声と息漏れのない裏声について書いておきます。
簡単にいうと、
  • 息漏れのある裏声=「輪状甲状筋のトレーニング専用の発声」
  • 息漏れのない裏声「実践的な発声」
です。
息漏れのない裏声は、実は同時に閉鎖筋(地声の筋肉)も鍛えられています。一方、息漏れのある裏声は閉鎖筋こそ鍛えられないものの、輪状甲状筋のトレーニングという観点から見ると息漏れのない裏声と比べよりベターな、ボイトレ専用の発声であると言えます。

カラオケやライブで中間音域、高音域を歌うときは、リラックスした状態で息漏れのない裏声で歌うことになります。これにより、自分は裏声を出しているはずなのに、周りの人からはふくらみのある地声のように聞こえます。
これが、ミックスボイス・ヘッドボイスの正体だと考えてください。

ただし、閉鎖筋(地声の筋肉)が弱い場合、中、高音音域で息漏れしてしまいます!(いわゆるファルセットになってします)
そこで、閉鎖筋を鍛える必要が出てくるわけです。次回はその閉鎖筋の鍛え方に着目しましょう。


次の記事:閉鎖筋の鍛え方(理論編)

 
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閉鎖筋は声帯(声門)を閉鎖することで、声をよりタイトに聞こえるようにする筋肉の一つです。
この筋肉と輪状甲状筋をバランス良く鍛えることで、声域全体を地声化することが可能です!
(声帯閉鎖と喉を開くことの違いは後ほど教えます)

無題














特に、中間音域と高音域の閉鎖筋(図の②と③)はハイトーンを出す上で非常に重要です!!

前回、この音域は「息漏れの少ない裏声で歌う」と言いましたが、実際カラオケなんかでやってみると
  • 「ファルセット(息漏れのある裏声)になってしまい何か変だ」
  • 「無理矢理裏声を地声化しようとして喉を締め付けた結果、尖った感じの変な地声になってしまった」
となる場合があります。
これは、閉鎖筋が、喉をリラックスさせた状態使えるほど十分に発達してないことが原因です。

つまり、輪状甲状筋を鍛え、裏声の土台をしっかり築き、閉鎖筋で支えてあげれるようになることが重要というわけですね。


また、
低音の閉鎖(図の①)も(ハイトーンという主旨からはずれますが)すごく重要です。
一般にいう地声」を出すときにはこの筋肉が働いてます。なので
「日頃使えてる筋肉なら、鍛える必要ないんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、いわゆる「良い声」を出すためにも、絶対に鍛えるべき部分です。
特に、日頃から声の通りが悪い人(よく聞き返される人)は低音域から閉鎖筋が弱いことが大半です。
低音域の閉鎖筋は他のブロック(図の②~⑥)に比べて、簡単に強化することができるので、ぜひやってみてください



次の記事:閉鎖筋の鍛え方(実践編)


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